そうだ。山下惣一さんの番組を見て今に通じることがあるなと思って先日書こうとして忘れていたことを思い出したので書いてみる回。
今日の目次;
気が付けば身近にあった件
農業と経済(人の生活)と自然との調和を目指した農民作家の山下惣一さん。番組内で、消費を海外に求めて農業を拡大させ、土地も農民も疲弊させている状況についてタイの農業を通して再確認されている内容があった。
輸入安産物に泣かされた🍊
山下さんはミカンをバンバン作ってバンバン農地を拡大していって、作れば作るほど価格は暴落し、農民が疲弊していく様を実体験されている。そこにオレンジ輸入自由化ときたものだから、そりゃ農民は(# ゚Д゚)となってあたりまえなのだが、それ(🍊)は行政が勧めたかもしれないが喜んでやったのは君たちじゃないかと言われて返す言葉がなかったというような記録も放送されてた。その当時はミカンを海外にと言うのはやってなかったと思うから、こういう経験を経てくにはその逆をすればいいじゃんとなったのだろうか?
外を見て中を知る
そんなこんなで、漁業も農業も輸出で消費を拡大をいまもやっているのだけど、タイの農業を見に行った山下さんは、タイで輸出拡大のために農地拡大するために農機や重機だけでなく農薬や化学肥料を購入するために借金をして一発の悪天候で御破算になってしまうような博打のような農業をして疲弊する土地と農民を見てきた。疲弊するだけでなく、それで農地を手放した農家も多かったそうだ。勿論森は切り開かれてズタズタに化学肥料や農薬でボロボロになっていた。
地域活性化
そこで、前回ポスト*1したけど、今や全国で人気の地産地消スタイルの道の駅販売スタイルを確立したのが山下さんだった。当初は、こんな田舎で野菜も豊富な人もいないところで農作物売ってうまくいくのか?と、いわれたらしいのだが、これが意外なヒット。農作物だけでなく、地域のご婦人たちの作るみそなどの特産品や、漁業の方からは海の幸も届けられた。そして、出品にくる海の方は農産物を買っていくし、農家の方は魚を買っていく。これでこの産直市は、年間7000万を売り上げるようになっていたとか。そこで感じたのが「消費は身近にある」ということだったそうだ。
身土不二
そして交流を続けたタイの農村も、山下さんの地域と同じようなスタイルの農業をするようになり、地元のものは地元で売る。無農薬の自然のモノを売る。無農薬の証として緑のウエアを着ていた。輸出のために切り開かれた森を再び森に戻す活動も行われていた。こうして、人が育てた作物だけでなく、古くからその土地で元々消費されていた植物や森の恵みをいただく。
農村の生活は自然と共に豊かになっていた。
このたびのわがくに
このたびわがくにではある政策が実施されたことにより、輸出が完全ストップされたものがある。それについては、個人個人で意見が様々だと思うが、ふるさと納税で多くの注文をいただき間に合わない状況だというニュースも見た。いろいろなところで地域を応援しようという策が実施されている。そんな中、ちょうど山下さんの放送があったので、この消費は身近にある、というのを思い出したのだった。
それを書きたかった回。
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