なんだか、世の中の映像機器はとても高精細になっている。こうして機器のスペックだけ見ていると、いかにも高性能・高品質が求められているように思えるが、実際に好まれて世に溢れているものの低品質化が著しいと感じる今日この頃。ちょっとそんなにお安いでもないバッグですら、数年持たない。合成革とやらがベロンベロンになったりする。物質的な使い捨てはやめましょうという風潮になってきたが、デジタル面では使い捨てが進んでいる最中。その中で重宝されるものに高品質なものは少ないかもしれない。どんどん量産されて真新しいもの、作り続けなければならないルーチンに陥っている感。それは、簡単に手に入るし気軽に取っ替え引っ替えできるもの。高品質とか高性能の重要度は低い。ただ、瞬発力が異様に必要なのかもしれない。とにかく、いままでの感覚の高品質とか高性能というのとは違うものがより多く受け入れられる世の中になって、映像機器の高精細ってなんだか矛盾しているなって思った次第。
林檎さんが歌う、この歌のタイトルは半ばやけっぱちにも思えるけど、歌詞にある↓
こんな時代じゃぁ手間暇掛けようが掛けなかろうが終いには一緒くた
きっと違いの分かる人は居ます。そう信じて丁寧に拵えて居ましょう。
人生は夢だらけ 椎名林檎
…っつうのは、今の世の、物質的使い捨て時代から、デジタルコンテンツ使い捨て時代の嘆きにも思えて、しんみりする。まあ、深いところのオチはないんだけど。とりあえず、丁寧に拵えられたものが見える目を持っていたいなと思う、かな、oléとしては。
続きを読む
