子供の頃はまだ国鉄だったが、「汽車」はすでに走っていなかった。
今日の目次:
国鉄と汽車と
今も昔もわが故郷には旧国鉄(JR)の路線しかない。昭和の時代、そこを走っているものは「汽車」と呼ばれていた。
学校行事で
小学校低学年の頃には、学校行事で「汽車」に乗って隣町まで行くこともあった*1。みんながそれを「汽車」と呼んでいると、教頭先生がこう言った。
「あれは 汽車じゃない。ディーゼル車 だ。」
戦前生まれの教頭先生
戦前生まれの教頭先生は楽しい人だった。飯盒炊飯のイベントをしたり、ギンナンを拾ったり、芋を掘ったり…。小学校内の遊具を活用した独自規定の「○小オリンピック」という競技大会を開催したり。
クソという漢字を教えてくれたのも、教頭先生だった。
「米が異なってクソ(糞)となる」
小学生にしては各数の多い漢字だが、一発で覚えた。そんな楽しい先生だった。まだお元気なはずなのだが…。。。
汽車という呼び方に対する違和感と自分なりの訂正
小学校の頃、教頭先生にあれはディーゼルエンジンだと教えてもらってから、汽車と呼ぶことに違和感を感じていた。それでも、隣町まで通学していた高校の頃はまだ「汽車」と呼んでいた気がする。まだ国鉄が民営化されていなかったから、それ以外の呼び名がなかった。「ディーゼル車で学校行ってるよ」なんて使い方、馴染まないよね…。
今や国鉄民営化を知らない世代が中心なのかー( ゚Д゚)
国鉄がJRになったのいつかな?と、検索してみると、ITメディアの記事があった。
www.itmedia.co.jpそうだなー、知らないよね。NTTだって電電公社。塩やたばこもね。郵政もね。民営化されたのさ。その前は国営だよ。
汽車はいつまで走っていたのか?
ちなみに、ディーゼル車以前の汽車というものがいつまで走っていたのか?「汽車 いつまで」で検索すると出てきた。
国鉄が民営化してやっと馴染む呼び名を見つける
昭和62年4月に国鉄が分割民営化*2されて、JR各社が発足。ここでようやく呼び名を得た。
「汽車」と呼ばなくていい。「JR」と呼べばいいんだ!
その後も親世代は「汽車」と言っていたが、自分は身近な人に対して、教頭先生に教わったように訂正を促していた。「あれはディーゼル車だから汽車じゃないんだよ。」と。そして「汽車」を「JR」と置き換えて話すようにしていった。
同じように、汽車ではないことに違和感を感じていた人は自分以外にも多いと思う。今、多くの人は「JR]と呼ぶのではないだろうか?
それでもなお残る汽車という呼び名
昨日のコヤッキースタジオで徳島が話題に出ていた。徳島の人は電車のことを汽車というということなのだけど*3、徳島の人だけが「汽車」というのではなくて、旧国鉄(現JR)しかない地域は同じように「汽車」と呼ぶと思う。自分の地域もそうだった。だってそもそも電車じゃないんだもん。
電車は狭い範囲、汽車は広範囲
そもそも「電車」というものの認識が大阪や東京近郊の都市部の人と地方とでは違うんだと思う。地方はもともと旧国鉄(現JR)しかないところが多く、この在来線が電車になるのではなくて、電車、いわゆる私鉄によって新設される「電車」というのは、県庁所在地の市内の路面電車という狭い区間を走るモノという認識なのでは。
都市部と地方とでは「電車」という言葉に対する感覚と実情がものすごく違うと思うんだな。その辺の認識の差異がオカルト性を助長している気がする…。
利権オカルトと経済効果問題( ´∀` )
電車がないことはオカルトではなくて、土地の利権とかそういうのもあんじゃないかな?地方で電車が走るのはほぼほぼ県庁所在地(市内)。となると余計にね。それに、JRだって赤字なのに、私鉄が電車新設する意味があるかどうかってことじゃないかな?
まぁ、四国を都市部の感覚で見ると誤認が生じる、かなと…。
JR松山駅に関する小話
余談だけど、JR松山駅(愛媛県・四国)を見ていただければわかるが、駅周辺がまったく開発されていない。これは、土地所有者等起因性難航案件と言えるかと*4。知人が新宿のバスターミナルでこんな会話を耳にしたんだとか。
「松山ってさ四国最大の都市って言われてるじゃん。松山駅着いてびっくりした。」
…だって。どういうことだー!というのにちょうどいい記事があった!
www.nhk.or.jpあの…って書かれてるし(笑)。NHK松山放送局の記者さんの記事だよ👆駅前再開発に30年以上かかるんだから。
JR松山駅ね、自動改札じゃないし。昭和ノスタルジー。それはそれで風情あっていいと思うけど。四国最大都市であると思っているのは市民も同じ。市内から出ない人も多い*5。だからなかなかどうして市民の生活には感覚的にも昭和レトロな一面を垣間見ることができる。
トワイライトゾーンエクスプレスターミナル…JR松山駅。I wish you a wonderful encounter.
電車は結界を破損させるのか?
上に長々と書いたようなわけで、徳島に電車が走ったとしても、県庁所在地の徳島市の一部を走るにすぎないと思うので、結界が…、というのはあまり関係ない気がする。
四国巡礼(遍路)が四国全体に結界をはっているとして「四国全体」を語るのだとしたら、高松はことでん、高知はとさでん、愛媛はイヨテツという電車があることも考慮に入れ、徳島市が特別な場所であることが見いだせないと難しいかなと*6。
σ(゚∀゚ )オレの浅はかうんちくよりこちら
こんな記事もあったよ!σ(゚∀゚ )オレの浅はかうんちくいらんやん…( ;∀;)
在来線でGO!
まぁ、色々書いてきたけど、残念ながら、全国から興味を持たれる地域ではない。
サエキけんぞう*7氏の「電車でGO」の由来となる徳島のエピソードが公にならないのも、それだけ四国に話題性がないということかもしれないし。当ブログ一投目は電車でGO!についてだけど、徳島在来線とはディーゼル車なので、「電車でGO!」ではないのよね。だからといって、「国鉄でGO!」でも、「在来線でGO!」でも、「ディーゼル車でGO!」でも、後々まで形を変えながらも残りつづけるヒットタイトルにはならなかったよね。きっと。
本日の投稿に刺激をいただいた昨日のエピソード
Youtubeって2年ほど前から見始めて、コヤッキースタジオは半年くらい前かな?に見始めて、Youtuberという職業の何たるかを知ったわけなのだけど。Youtuberすごいナと。毎日更新とか簡単じゃないよね。話題も幅広い。
都会へのあこがれと帰省本能
あ、動画を改めて見て思ったけど、これは「電車」へのあこがれじゃなくて、「都会」へのあこがれ。田舎は仕事もないからね。都会に出て企業に勤めて…というのがステップアップみたいなところがあったりする。それに「都会」はキラキラ✨ここにはない何かがあるという期待感が半端ない。それはどこの地方も同じじゃないかな?それで、四国からはわりと帰りやすい、近めの大阪に出ていくのさ。人の帰省本能。
最後に、今日の挿絵的アフィリエイト👇
*1:自分たちは小2までその隣町遠征行事があったが予算の関係か翌年以降その行事は廃止になった
*2:
*3:ネット検索でもよく出てくる
*4:造語( ´∀` )
*5:市内に大学もあるし、そのまま地元に就職するなどすれば、ほかの地域の生活を経験しない、という意味。
*6:そもそも、四国巡礼(遍路)、八十八か所の成り立ちが謎だらけなんだよね。某先生も言われていたが、根拠なき結界の定説化はいかがなものかなと。しかし、都市伝説ってこうやってできていくのよね。悪くはないか(笑)。四国八十八カ所も「文化」ってことで馴染んでしまっているけれど、調べれば調べるほど都市伝説の域だよ。
ちなみにσ(゚∀゚ )オレのブログの四国関連POST👇
*7:佐伯健三